「反転学習」で対面研修の効果を最大化。日本人が世界で活躍する「壁」を打ち破る、直感操作のeラーニング
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導入サマリー
株式会社グローレン様は、グローバルに展開する企業や外国人顧客を持つ企業に向けた教育研修、能力診断、人事制度設計などのコンサルティング事業を展開しています。
「日本人が世界で活躍する人材になるため」の教育にとどまらず、子供の教育格差や外国人労働者支援といった社会課題の解決を目指す同社。代表取締役の香坂公嗣氏に、対面研修の効果を飛躍的に高める「反転学習」の仕組みと、edulioの活用法についてお話を伺いました。
第1章:優秀な日本人が直面する「3つの壁」と、反転学習の必要性
ーー はじめに、現在のグローバル人材に向けた教育事業を立ち上げたきっかけを教えてください。
香坂氏: 前職で外資系のロイター通信に在籍していた時、日本法人の社員は全体のわずか500人程度にもかかわらず、売上規模は世界トップクラスで非常に生産性が高かったんです。しかし、6万人を束ねるグローバルの役員層には日本人が一人もいませんでした。「なぜ日本人は優秀なのに上に行けないのか?」と考えた時、**「言語の壁」「文化・習慣の壁」「多言語環境で強みを発揮する壁」**という3つの壁が見えてきました。
例えば「言わなくてもわかるだろ」という日本の文化は海外では通用しません。逆に言えば、これらを教育によって「知り、対応する」ことさえできれば、日本人が世界で活躍できるポテンシャルは十分にあると考えたのが原点です。
ーー その教育において、eラーニングを導入した目的は何だったのでしょうか?
香坂氏: 一つは遠方のお客様へのサポートですが、もう一つは対面研修に**「反転学習」**を取り入れるためです。
例えば週1回・60分の英会話スクールに通うとして、教室に行ってからテキストを開いて「今日はこれをやります」とインプットから始めるのは非常に無駄が多いんです。自分一人でできるインプット学習は、事前にeラーニングで済ませておく。そして、貴重な対面の時間は「アウトプット」を中心に活用する。これにより、学習効果は飛躍的に高まります。
第2章:複雑なシステムは不要。直感的な操作性と低コストが決め手
ーー システムの選定において、edulioの導入を決めたポイントは何でしたか?
香坂氏: 操作や編集が「直感的に、簡単に行えるか」という点を最も重視しました。動画の掲載や学習コンテンツの編集が煩雑では非効率だからです。
他のLMS(学習管理システム)は多機能であっても使い方が複雑だったり、自社でサーバーを設置して保守管理しなければならないものが多くありました。また、スマートフォンアプリを活用できるシステムは運用コストが高すぎました。 その点edulioは、直感的に操作できるシンプルさがあり、サーバー管理の手間もなく固定費が非常に安価だったため、最終的に絞り込まれました。
第3章:BtoBからBtoCまで。顧客の要望に即座に応える柔軟なシステム
ーー 実際にedulioを導入してみて、現場での使い勝手や反響はいかがですか?
香坂氏: 学習動画さえ自社で用意すれば、システム内での編集やIDのタグ付けが直感的にできるので、社内でも非常に好評です。
また、当社のお客様である大手ホテル様から「従業員向けの対面教育のうち、共通部分をeラーニング化したい」というご要望をいただいた際にもedulioが活躍しました。他社システムだとお客様自身で全て設定しなければなりませんが、当社に依頼していただければ、動画を作ってedulioに載せ、すぐにお客様専用の環境として提供できます。このスピード感はお客様から大変喜ばれています。
「人の集中力は3分が限界。だからこそ、細かくチャプターを区切れる機能や、サイト内で完結する決済システムが本当に便利です」
香坂氏: 機能面でも今のままで十分な水準を満たしています。BtoCのサービス展開において、当社から請求書を発行しなくてもサイト内で決済ができるシステムは本当に楽です。 また、当社は動画学習を進める上で「動画を見て問題を解く」という構図を多く作ります。人が動画に集中できるのは3分程度が限界なので、短い動画をたくさん作る必要があるのですが、edulioは単元(チャプター)を多く区切れる点がとても良いですね。
第4章:eラーニングの弱点を知り、多言語で広がる新たな可能性
ーー 今後のeラーニングの可能性について、どのようにお考えですか?
香坂氏: eラーニングの最大のメリットは「好きな時間・場所で学習できる」ことですが、欠点は「インプット学習しかできない」ことです。本当の能力開発にはアウトプットが不可欠です。だからこそ、事前インプットにeラーニングを使い、対面学習でアウトプットを補う「ブレンド教育」が今後ますます重要になってくると感じています。
また、日本の労働市場において外国人労働者が急増していますが、彼らに日本人がOJTで仕事を教えるのは言語の壁があり困難です。そんな時、iPad等を使って多言語対応(1つの動画で字幕を変えるだけ)のeラーニングで業務手順を学べるようになれば、非常に大きな可能性が広がります。
第5章:教育を通じて「社会課題」を解決する
ーー 最後に、今後の事業ビジョンをお聞かせください。
香坂氏: 当社のミッションは、事業を通して一つでも多くの社会課題を解決することです。 現在、経済的な理由で塾に通えない子供たちに対して、英語コンテンツの無償提供を始めています。わずか3ヶ月で英語のプレゼンができるようになっています。日本人が世界で活躍するための教育も、本来は子供の頃から行えばいい。しかし、それが高価なものであっては「教育格差」が生まれてしまいます。誰でも享受できる公教育の中に定着化させていくことが一つのビジョンです。
また、日本に来た外国人労働者が、単なる労働力としてではなく、高度人材として日本の社会にうまく適応・定着するための教育基盤(コミュニティ)を作っていくことも、これからの日本にとって絶対に必要です。そういったものを提供していくことも、私たちの大きなテーマです。
ーー 本日は貴重なお話をありがとうございました!